ヘリパッド訴訟 住民1人に妨害禁止の判決

沖縄県のアメリカ軍のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設工事をめぐり、作業員らの基地への出入りを妨害したとして、国が住民2人を訴えた裁判で、那覇地裁は14日、このうち1人に妨害を禁じる判決を言い渡した。
この裁判は、沖縄県にあるアメリカ軍北部訓練場のヘリパッドを基地内で移設する工事をめぐり、移設に反対する東村高江地区の住民2人に対し、国が工事用進入路の入り口での座り込みの禁止などを求めたもの。
判決で、那覇地裁は、住民1人については、通行を妨害した事実が認められないなどとして国の訴えを退けたが、もう1人に対しては、工事用車両の通行を妨げたことなどを理由に、妨害の禁止を命じた。
東村高江地区では、07年から工事を進めようとする防衛省職員や作業員と、反対する住民や支援者との間でにらみ合いが続いていた。判決に対し、住民側は控訴する方向。