全電源喪失を想定 福井で原子力防災訓練

福井県で18日、原子力防災総合訓練が行われていて、福島第一原発の事故の教訓を踏まえ、原発から半径5キロ圏内の住民は、初めてマイカーでの避難にも取り組んでいる。
今年度の訓練は、若狭湾沖で発生した地震で、福井・敦賀市の敦賀原発2号機の全ての電源が失われ、放射性物質が外部に放出されるおそれが高まったとの想定で行われている。
福島第一原発の事故や、国の防災指針の見直しの動きを踏まえて、原発から5キロ圏内の敦賀半島先端部を直ちに避難するエリアとして、バスや船を使った避難に加え、対象となった住民は、初めてとなるマイカーを使った避難にも取り組んでいる。
訓練には市民や行政機関などから約3500人が参加していて、福井県は様々な課題を洗い出したいとしている。