中電に浜岡原発の津波影響調査指示～保安院

　静岡県の浜岡原発付近に最大２１メートルの津波が来る可能性があるとの指摘を受けて、経産省の原子力安全・保安院は２日、「中部電力」に対し、津波による影響を評価するよう指示した。

　内閣府の検討会は先月３１日、西日本の太平洋沿岸の「南海トラフ」沿いでマグニチュード９程度の超巨大地震が起きた場合、中部電力の浜岡原発付近で想定される津波の高さは、最大２１メートルと公表した。

　これを受けて、保安院は２日、中部電力に対し、浜岡原発に２１メートルの津波が来た場合、どのような影響があるかを評価し、１６日までに報告するよう指示した。また、必要に応じて対策をとることも求めている。

　浜岡原発では、福島第一原発の事故を受けて、１５メートル程度の津波に対する緊急の安全対策はとられているが、保安院は「新しい知見が出れば、その都度速やかに対応していく必要がある」としている。