苫小牧市長 宮古市の震災がれきを視察
東日本大震災で発生したがれきの受け入れを検討している北海道・苫小牧市の岩倉博文市長が3日、岩手県を訪れ、宮古市のがれきを視察した。
岩倉市長は3日午前、岩手県庁を訪れ、工藤環境生活安全部長から、各市町村で測定したがれきの放射線量などについて説明を受けた。工藤部長は「県内のがれきの測定量では、人体に影響を与えるものではない。震災から1年がたつが、1割強のがれきしか処理できていないので、前向きに受け入れを検討していただきたい」と述べた。
この後、岩倉市長は宮古市に移動し、田老漁港の近くにあるがれきの仮置き場を視察した。岩倉市長は、県の担当者や処理業者から、山積みになっているがれきの種類や選別方法などについて説明を受けた後、専用の装置を使ってがれき周辺の空間放射線量を測定した。
岩倉市長は、4日も宮古市のがれきの仮置き場を視察することにしており、「実際の受け入れについて、できるだけ早く決断したい」と話している。