福井県原子力安全専門委、大飯原発を視察
大飯原発3・4号機の再稼働にあたり、福井県の原子力安全専門委員会が18日、現地を視察し、「電源」と「冷却手段」の多重化・多様化が進んでいるかどうかをチェックした。
福井県の原子力安全専門委員会では、大飯原発3・4号機の再稼働にあたって今週から技術的な検証を進めていて、18日は現地を視察した。これまでも安全対策の状況については「関西電力」から報告を受けてきたが、中川英之委員長は「実際に目で見て、1年間の対策の進み具合を確認したい」と強調した。
視察では、福島第一原発事故でもカギとなった「電源」と「冷却手段」の確保について、設備の多重化と多様化がどの程度進んだかを確認した。また、緊急時の対策拠点となる「免震事務棟」がまだ整備されていないことから、中央制御室周辺のエリアで緊急時の対応ができるかもチェックした。
福井県の原子力安全専門委員会は今後、大飯原発が国の新たな安全基準を満たしているかどうか意見の取りまとめに入ることにしている。