「冷静さ欠いた」回答者にPTSDの傾向

東日本大震災の被災地で活動した医師や看護師のうち、「感情的になった自分を恥じた」などと、冷静さを欠いたと感じた人ほど、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になる傾向が高いことがわかった。
国立病院機構は、政府の医療チームとして被災地に派遣された173人の医師や看護師らに、震災1か月後と3か月後にアンケートを行った。調査の結果、災害派遣の訓練を事前に受けた医師や看護師でも、活動後1か月時点で、「感情的になった自分を恥じた」「取り乱しそうになった」などと冷静さを欠いたと答えた人は、3か月後に不眠や不安などのPTSDになる傾向が高いことがわかった。
また、震災1か月後に、震災に関するテレビを一日4時間以上視聴した人も、3か月後にPTSDの症状が強く見られたという。