医薬品ネット販売認める逆転判決 東京高裁

医薬品をインターネットで販売することへの規制をめぐり、ネット販売大手2社が国に対して規制の撤廃を求めた裁判の控訴審で、東京高裁は26日、ネット販売を認める逆転判決を言い渡した。
この裁判は、厚労省が09年に、リスクの低いものを除き、インターネットで医薬品を販売することを禁止したことについて、ネット販売大手「ケンコーコム」など2社が、営業の自由を定めた憲法に違反しているなどとして規制の撤廃を求めていたもの。
一審の東京地裁は、規制は合憲だとして訴えを退けたが、26日の控訴審で、東京高裁は「法律に基づかない規制で、国民の権利を制限している」として、インターネットでの販売を認める判決を下した。
ケンコーコム・後藤玄利社長は「緊張していたが、判決を聞いて正直言ってほっとしている」と述べた。
厚労省は「国の主張が一部認められず、厳しい判決であると考えている」とコメントしている。