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竜巻 関東北部で“同時多発”の可能性

2012年5月8日 12:50
竜巻 関東北部で“同時多発”の可能性

 6日、茨城・つくば市などで大きな被害をもたらした竜巻で、関東地方北部でほぼ同時に複数の竜巻が起きていた可能性が高いことがわかった。

 6日に起きた竜巻や突風による被害は、茨城県と栃木県で家屋計2000棟以上、死傷者は計52人に上っている。気象庁の調査では、つくば市で竜巻が起きたほぼ同じ時間帯に、栃木・真岡市でも別の竜巻が目撃されていた。他にも同じ時間帯に、茨城・筑西市や茨城・常陸大宮市など離れた場所でも竜巻とみられる突風が起きており、北関東で複数の竜巻がほぼ同時に発生した可能性が高いという。

 気象庁の観測によると、6日昼過ぎは、茨城県から福島県にかけて南北に帯状になった非常に活発な積乱雲があった。活発な積乱雲の下では複数の竜巻が起こることは珍しくなく、気象庁は、竜巻が同時多発するメカニズムを詳しく調べることにしている。

 今回の被害を受けて中川防災相は、竜巻に関する検討会を設置することを明らかにした。竜巻の予測技術の向上が可能かどうかなどを検証していくという。