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裁判員制度開始から3年 一審破棄率は6%

2012年5月19日 4:19

 裁判員制度が始まってから、21日で丸3年となる。これまでに、2万人以上が裁判員を務めた。

 最高裁の集計によると、3月末までに裁判員や補充裁判員を経験した人は2万8074人に上る。裁判所から呼び出しを受けた裁判員候補者が選任手続きに出席した割合は79.0%と、去年より約1ポイント下がっており、出席率が低下する傾向がみられる。

 選ばれた裁判員が裁判所での職務に従事した日数は、選任手続きの日も含めると去年一年間の平均が「5日」で、前年の4.3日より長くなった。裁判員制度がスタートした当初に比べて、複雑な否認事件の審理が多くなったことや、裁判員の選任手続きを審理とは別の日に行うケースが増えたことが背景にあるとみられている。

 控訴審で裁判員裁判の判決が取り消されたケースは59件で、全体の約6%にとどまった。