利根川水系8浄水場、高濃度の化学物質検出

18日夜、利根川から取水している関東地方の8つの浄水場から、通常より高い濃度の化学物質・ホルムアルデヒドが検出されたことがわかった。このうち、3つの浄水場では水質基準を超える濃度が検出された。
関東地方を流れる利根川から取水している群馬・埼玉・千葉・東京の8つの浄水場の、水道用に処理された水から、通常より高い濃度のホルムアルデヒドが検出された。ホルムアルデヒドは、頭痛やノドの痛みなどシックハウス症候群の原因物質とされている。
埼玉・行田市の行田浄水場と埼玉・春日部市の庄和浄水場、千葉・野田市の上花輪浄水場の計3か所では、水質基準である一リットルあたり0.08ミリグラムを超える濃度が検出され、最大で約2倍のホルムアルデヒドが検出されたと発表した。
埼玉県によると、活性炭の投入など処理を行った結果、家庭に供給される水道水は基準値以下となり、「健康に問題はない」という。行田浄水場と千葉・流山市の北千葉浄水場は、一時、取水が停止されていたが、現在は再開された。上花輪浄水場と千葉・松戸市の栗山浄水場は、現在も取水が停止されている。