コンクリ片混入で震災がれき焼却中断 静岡

静岡・島田市は、東日本大震災で発生したがれきの焼却を23日から開始したが、がれきを積んだコンテナの中からコンクリート片などが見つかり、原因が究明されるまで焼却を中断している。
コンテナに混入していたのは、長さ約60センチ、重さ約70キロのコンクリート片。島田市は23日、岩手・山田町のがれき10トンを搬入したが、4基目のコンテナから放射性物質検査用のサンプルを採取する際、見つかったという。島田市は、残っていたがれき4トンの投入を中断し、他に混入物がないか確認した。
伊太区自治会・佐藤博海会長「こんなことはあってはならない。本当に残念。原因究明するまで中止を要求した」
島田市は23日夜、静岡県と地元自治会と協議し、静岡・岩手両県で原因究明を行い、地元の理解が得られるまで焼却を中断することにした。島田市・桜井勝郎市長は「根本的には、東北のがれき処理のお手伝いをするということが大前提。石やブロックが入ったからといって処理をやめるとか、そういう問題ではない」と述べ、焼却を続ける方針を示している。
残りのがれきは焼却施設内に保管され、コンクリート片などは24日にも山田町に送り返されるという。