「育むいのち」全国植樹祭に両陛下が出席

「育むいのち」をテーマにした第63回全国植樹祭が27日、山口市のきらら浜で開かれ、天皇・皇后両陛下が出席された。
全国植樹祭は、国土緑化運動の一環として、緑豊かな国土造りを目指して開かれているもので、毎年、両陛下が出席されている。山口県で全国植樹祭が開かれるのは、56年の第7回大会以来56年ぶり2回目。
27日の式典では、はじめに国土緑化推進機構・谷福丸副理事長が開会の言葉を述べた。その後、国土緑化運動ポスターの入賞者や緑化功労者らが表彰されたのに続き、緑の少年隊から、「みどりのホームステイ」として家庭や学校で育てた苗木が鹿野農水相らに贈られた。
天皇陛下はクスノキやシイノキ、山口県の木であるアカマツの苗木を、皇后さまはクロマツとヤブツバキ、山口県の花であるナツミカンの苗木をそれぞれ植樹された。この他、ヒノキやスギなど4種類の種もまかれた。これらの苗木は県内の公共施設に配られ、地域の緑化に役立てられるという。
また、東日本大震災の際に津波で流された海岸の木の再生を支援するため、岩手・宮城・福島の被災3県に、山口県からクロマツの苗木1000本がそれぞれ贈呈された。