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2012年6月5日 18:46

原発の安全規制担う新組織の本格審議始まる

原発の安全規制担う新組織の本格審議始まる
(c)NNN

 国会で5日、原発の安全規制を担う新しい組織に関する2つの法案の本格審議が始まった。緊急時の首相の指示権限を認めるのかが焦点となっている。

 政府案では、環境省の下に原子力規制庁を設置し、並列の関係で専門家の委員会を置き、助言や勧告を行うとしている。

 細野原発相は「一元化という考え方、規制レベルを上げる方向性についても、一致する部分が非常に多い。(野党案の)原子力規制委員会というものそのものを否定的に捉える考えはない」と述べ、野党案との溝を埋めて柔軟に歩み寄る姿勢を打ち出した。

 一方、自民・公明両党の案では、環境省からは予算や人事で独立した形で専門家の委員会を置き、規制庁はその下に置いて実務を担当するとしている。

 政府案では、緊急時の指示権限は首相にあるとしているが、これに対して、自民党・塩崎議員は「我々はみんな同じですね、素人です。素人が専門技術的なことに口をつっこんで大混乱をもたらし、リスクを高める。これを私は“菅直人リスク”と、申し訳ないが使わせていただいた。撤退、退避をどの距離でやるのか、そういうことであって、すぐれて専門技術的問題に基づくもので、それをすべきかどうか、当然、委員会が判断、決断しなければならない」と述べ、規制組織には政治からの高い独立性が必要だと強調した。

 政府は会期内の成立を目指しており、修正協議にも柔軟に応じる考え。