原子力委の非公開会議で検証チームが初会合
国の原子力委員会が原発の推進側だけを集めた非公開の会議で報告書の原案を配布していた問題で、政府は検証チームを立ち上げ、11日に初めての会合が開かれた。
原子力委員会をめぐっては、原発の使用済みの燃料を再利用する「核燃料サイクル」の見直しを検討していた小委員会が、電力会社など原発の推進側だけを集めた非公開の会議を開き、事前に報告書の原案を配布していたことが問題となっている。
検証チームは、関係者から聴き取りなどを行い、非公開会議で話し合われた内容が小委員会の検討結果に影響を与えたかどうかを検証し、7月中をメドに報告書をまとめる方針。
一方、検証チームには外部の専門家などは入っておらず、全員が小委員会の非公開会議を実質的に取り仕切っていた内閣府の職員であることから、公平な検証ができるのかとの疑問の声も上がっている。