経験したことがない大雨 熊本市に避難指示

活発な梅雨前線の影響で、熊本県と大分県では猛烈な雨が降り、中心部を流れる白川が氾濫した熊本市には12日午前10時現在、2万6387世帯に避難指示が出されている。雨は昼過ぎまで続く見込みで、気象台は「経験したことがない大雨」と話しており、厳重な警戒を呼びかけている。
熊本県内には12日未明から発達した雨雲が流れ込んでいて、多い所で一時間に100ミリを超える猛烈な雨が観測された。警察によると、この雨の影響で、阿蘇市一の宮町坂梨から古城地区にかけての広い範囲で土砂崩れが発生し、10世帯以上と連絡がつかず、周辺の住民が生き埋め状態になっているとみられる。警察や消防が救助活動にあたっているが、安否はわかっていない。
また、南阿蘇村立野の集落では、土砂崩れにより家屋が倒壊していて、1人と連絡が取れない状況となっており、警察と消防が救出活動にあたっている。この他にも、県北部で土砂崩れが相次いでいる。