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安らかに…津波被害の陸前高田市で灯籠流し

2012年8月16日 13:31
安らかに…津波被害の陸前高田市で灯籠流し

 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手・陸前高田市を流れる川で15日夜、お盆恒例の「灯籠流し」が行われ、犠牲者を悼んだ。

 「パパ、安らかにね…」-気仙川の灯籠流しは、亡くなった人の霊を慰めるため、河口付近にある今泉地区の有志が実行委員会をつくって、毎年8月15日に行っている。15日夜は、約1000個がそっと川に流された。

 津波で親戚3人が行方不明のままという女性は「去年のお盆には帰って来るかと思いましたが、まだ見つかっていません。早く帰ってきてほしいです」と涙を浮かべながら話していた。参加者は犠牲者の鎮魂を祈りながら、川面を揺れる灯籠に静かに手を合わせていた。