操縦かん緩めたため“背面飛行”になったか
去年9月に「全日空」の旅客機が静岡県沖合の上空で急降下したトラブルで、操作ミスをした副操縦士が機体を立て直す際、操縦かんを一度緩めたため、ほぼ背面飛行になった可能性があることがわかった。
このトラブルは去年9月、那覇発羽田行きのエアーニッポンが運航する全日空機が約1900メートル急降下し、ほぼ背面飛行になったもの。これまでに、副操縦士が、トイレから戻った機長を操縦室に入れる際、機体の姿勢を調整するスイッチを間違えて操作したことがわかっている。
国交省の運輸安全委員会は新たに、副操縦士が操縦かんで機体を立て直すときに途中で力を緩め、その反動でさらに機体が傾き、ほぼ背面飛行になったとみられると発表した。
運輸安全委員会は、引き続き原因を詳しく調べることにしている。