「奇跡の一本松」保存のため12日に伐採へ

東日本大震災の津波に耐えて1本だけ残ったが、枯れてしまった岩手・陸前高田市の「奇跡の一本松」が、保存作業のため、12日にいったん伐採されることになった。
陸前高田市・戸羽市長と、保存作業を委託された業者が5日に記者会見して、作業工程などを発表した。それによると、一本松の伐採は12日に行われ、9分割した後、名古屋市の工場で幹をくりぬいて防腐処理をし、カーボン製の心棒を入れて、来年2月中旬から元の場所でコンクリート基礎の上に立てて復元する予定。
保存費用は約1億5000万円で、市は国の内外に募金を呼びかけている。