福島沿岸の試験操業、魚の種類を拡大

福島第一原発事故の影響を受ける福島県沿岸では、本格的な漁再開に向けて試験操業が続けられている。10日は、水揚げする魚の種類をこれまでの3種類から10種類に増やして漁が行われた。
10日未明に相馬市沖へ出た船は午後3時過ぎ、松川浦漁港へと戻ってきた。これまでの試験操業はミズダコなど3種類に限られていたが、10日からは放射性物質が検出されていない7種類(ケガニ、スルメイカ、チヂミエゾボラ、エゾボラモドキ、ナガバイ、ヤリイカ、キチジ)を追加、対象が10種類となった。10日は、これまでの3種類のうち、ミズタコ(1.6トン)とヤナギダコ(2トン)の他、新たに加わったスルメイカ(350キロ)とケガニ(350キロ)が水揚げされたという。
放射性物質の検査はこれまでの漁船ごとから漁場ごとになり、検査で問題がなければ11日にも県内のスーパーなどで販売される。