尖閣沖の接続水域に中国の海洋監視船10隻

18日朝、沖縄・尖閣諸島沖の日本の接続水域に、中国の漁業監視船が入った。さらにその後、中国の海洋監視船10隻もこの海域に入り、海上保安庁が監視を続けている。
海上保安庁によると、18日午前6時50分頃、尖閣諸島・魚釣島沖の日本の領海のすぐ外側にある接続水域内を航行する中国の漁業監視船「漁政35001」を、海上保安庁の巡視船が確認した。監視船はその後も接続水域への出入りを繰り返している。
これとは別に、18日午後、中国国家海洋局所属の海洋監視船「海監」10隻が接続水域に入ったということで、海上保安庁は警戒を強めている。
一方、中国の報道で、尖閣諸島に向かうとされた漁船の集団は、現在、尖閣諸島周辺では確認されていない。
また、18日午前9時半頃、魚釣島に接近した漁船から、日本人2人が泳いで島に上陸した。警察などによると、上陸したのは鹿児島県の地域政党の関係者らとみられ、18日未明に5人で漁船に乗り、沖縄・石垣島を出航したという。
尖閣諸島周辺での緊張の高まりに、石垣島の漁民は「この問題があってから、漁場を守るために(尖閣諸島に)行く」などと、その複雑な思いを語った。中国側の漁期に入り、尖閣諸島周辺での日中のにらみ合いが続くものとみられる。