非常に強い台風１７号は、鹿児島・奄美地方を暴風域に巻き込み、北東に進んでいる。３０日は、強い勢力を保ったまま、近畿から関東に上陸する見込み。
鹿児島・与論町では２９日午後４時２０分頃、最大瞬間風速５４．５メートルを観測した。この強風の影響で、転倒したり、割れた窓ガラスでケガをするなど、８人が重軽傷を負っている。また、台風の最接近に伴い、雨も強くなり、鹿児島・瀬戸内町では２９日午後７時までに１時間に１１４ミリの猛烈な雨を記録。各地で土砂崩れや冠水の被害が相次いでいる。
鹿児島・奄美市住用では、氾濫した川の水が、役場の支所の１階部分に流れ込み、職員や様子を見に来た警察官ら２０人が２階に避難しているという。
奄美地方全体では、４４２１世帯９３６２人に避難勧告が出されている。奄美大島は、暴風域を抜ける見込みだが、吹き返しの風や土砂災害などに引き続き警戒が必要。
