台風17号、死者やケガ人相次ぐ

台風17号の影響で、全国で死者やケガ人が相次いでいる他、交通機関にも影響が出ている。
30日昼前、沖縄・読谷村の残波岬で、釣りに来ていた会社員・坂東伸洋さん(29)が高波にさらわれて海に転落した。坂東さんはその後、救助されたが、死亡が確認された。
大阪市内では、オーストラリア人の女性観光客(51)が倒木にぶつかり、頭に軽いケガをした他、和歌山市では、建物の外に出て傘をさそうとした女性(77)が転倒し、足を骨折する重傷を負った。
交通機関にも影響が出ていて、空の便は30日午後5時半現在、「全日空」では、羽田を発着する便を中心に計306便が欠航している。また、「日本航空」で141便、「スカイマーク」で73便が欠航となっている。
鉄道は30日午後5時半現在、東海道新幹線は、強風のため、東海地方の一部区間で速度を落として運転している。その他の東北、山形、秋田など各新幹線は、30日午後6時半以降、東京駅を発着する一部の列車で運休が決まっていて、運転本数を通常の6割程度に下げて運転する予定。
首都圏の在来線は、30日午後3時頃から東海道線と横須賀線で運転本数を半分にした他、山手線や京浜東北線なども通常の7割程度の運転となっている。今後の台風の進路により、運転を見合わせる列車が増える可能性がある。