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沖縄知事 オスプレイ着陸を視察、苦言呈す

2012年10月1日 17:43
沖縄知事 オスプレイ着陸を視察、苦言呈す

 米軍の新型輸送機「MV22オスプレイ」6機が、一時駐機していた山口・岩国基地から移動し、1日昼前に沖縄・普天間基地に到着した。着陸状況を視察した沖縄・仲井真県知事は「こんな街の中の飛行場で、(オスプレイを)使うには、どうみても無理がある」と話した。

 6機のオスプレイは1日午前11時過ぎから、2機ずつ約20分の間隔をおいて普天間基地に着陸した。1機目と2機目は、沖縄本島の東の海上から、住宅地の上空でプロペラを傾けながら旋回し、普天間基地へと接近した。3機目以降は、那覇市や浦添市などの市街地の上空をヘリコプターモードで通過した。

 普天間基地に離着陸する飛行経路について、日米両政府は「なるべく人口密集地の上空を避ける」ことで合意したが、市街地の中心部にある普天間基地では意味を持たないことが、移動の初日から実証された形となった。

 沖縄・仲井真県知事は1日午前、県議会の本会議を途中退席し、普天間基地のある宜野湾市の市役所へ駆けつけて、屋上からオスプレイの着陸状況を視察した。仲井真知事は「こんな街の中の飛行場で、(オスプレイを)使うには、どうみても無理がある」と話した。

 普天間基地ゲート前では、配備が強行されたと県民が怒りをあらわにしている。

 アメリカ海兵隊は、岩国基地に一時駐機していたオスプレイ12機を順次、普天間基地に移動させ、今月中旬にも本格的な運用を始める計画。