地村さん、拉致被害者に「生きていれば…」

北朝鮮による拉致被害者・地村保志さん夫妻が帰国からまもなく10年となる4日、福井・小浜市で会見し、今も北朝鮮に残る被害者に対し、「必ず救出されるから、元気に頑張って生き抜いてほしい」とメッセージを送った。
地村さん(57)「自分らの体験からして、絶対苦しい、厳しい環境下にいる。でもやっぱり、元気に生き抜くことが大切。元気に生きてさえいれば、いずれ解決の糸口が解けて念願の帰国が果たせると、私は確信しています」
地村さん夫妻は7年ぶりの記者会見の席で、今も北朝鮮に残る拉致被害者に対してメッセージを送った。地村さん夫妻ら拉致被害者5人が帰国して、15日で丸10年となる。
今年は4年ぶりに日朝交渉が再開されるなど、一定の前進も見られるものの、地村さんは「楽観はできない」と強調した。
一方、妻・富貴恵さん(57)は、すでに就職している3人の子供たちについて「多くを望むことはないが、娘、息子たちが普通に結婚してくれたら」と親心をのぞかせた。