古都・奈良で正倉院展、今年は9点が初公開
正倉院に伝えられてきた貴重な宝物を公開する「正倉院展」が、古都・奈良で開かれている。
約1250年前の奈良時代、聖武天皇愛用の品を妻・光明皇后が納めたのが始まりとされる正倉院宝物。9000を超える宝物の一部を公開する正倉院展は今年で64回目を迎え、初公開の9点を含む64点が展示されている。
今年はガラス製品が多いのが特徴で、鮮やかな青色をした「瑠璃坏(るりのつき)」は、はるかシルクロードを経て運ばれてきたとみられている。また、貝や海ガメの甲羅で飾られた「螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)」や、聖武天皇が愛用したすごろく盤「木画紫檀双六局(もくがしたんのすごろくきょく)」など、華やかな宮廷生活を物語る宝物も公開されている。
正倉院展は12日まで奈良国立博物館で開かれている。