法隆寺で師走恒例の「お身拭い」 奈良
奈良・斑鳩町にある世界遺産・法隆寺で8日、仏像に積もった1年のホコリを払う「お身拭い」が行われた。
法隆寺のお身拭いは、93年に寺が世界遺産に登録されたのを機に始められた師走の恒例行事。8日午前10時、金堂では、仏像の魂を抜く法要が営まれたのに続き、マスク姿の僧侶らが、竹の先に和紙を付けたハタキやハケを使って国宝の釈迦(しゃか)三尊像や仏具などに積もった1年のホコリを丁寧に払っていた。
訪れた参拝者らは、次第に輝きを取り戻していく仏様を見守りながら、静かに手を合わせていた。