オーバーラン全日空機撤去し運航再開 山形

山形・庄内空港で8日夜、「全日空」機が滑走路をオーバーランしたトラブルで、機体は9日午後、14時間ぶりに撤去され、運航が再開された。
このトラブルは、8日午後10時半頃、羽田発の全日空899便が着陸の際、滑走路内で止まりきれずに約66メートルオーバーランしたもの。乗客・乗員167人にケガはなかった。
緑地帯に停止したままとなっていた機体は、9日昼過ぎ、重機などを使って滑走路へと戻された。
全日空庄内空港所・中田正所長「(パイロットから)特に風が強いとか、雪で前が見えなかったという状況ではないという報告を受けている。止まるべき所で止まれなかった。フルにブレーキを踏んだが停止できなかったと」
空港では、機体を撤去した後、滑走路の点検作業が行われ、9日午後2時半にようやく空港の閉鎖が解除されたが、始発から計5便が欠航となった。
一方、上越新幹線の停電トラブルなどで現地入りすることができなかった国の運輸安全委員会は、10日午前中に機長からの聴き取りなど、本格的な調査に乗り出す方針。