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30年以内に震度6弱以上「予測地図」公表

2012年12月21日 22:35
30年以内に震度6弱以上「予測地図」公表

 政府の地震調査委員会は21日、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を地図で示した「全国地震動予測地図」を公表した。東日本大震災の余震活動が活発な茨城県や千葉県などで、大幅に確率が上昇した。

 全国地震動予測地図は、今後30年以内にその地点が震度6弱以上の揺れに見舞われる可能性を確率で示したもので、東海地震の震源域にある静岡市で89.7%の他、海溝型地震の影響を受けやすい太平洋側の都市で高い確率になっている。

 東日本大震災の影響で2年ぶりの公表となった12年版の全国地震動予測地図では、茨城・水戸市で10年比で倍増して62.3%となった他、千葉市でも11.9ポイント上昇して75.7%と高い確率となっている。東日本の太平洋側で東日本大震災の活発な余震活動を反映させたことが大きな要因だという。

 05年から公表している全国地震動予測地図だが、活動間隔が長い内陸の活断層地震を反映しにくいなど課題も多く、地震調査委員会は30年よりもさらに長い期間を対象とした地図を作製するなど見直しを進めることにしている。