両陛下、被災地のセメント工場視察 大船渡
岩手県の被災地を訪問中の天皇・皇后両陛下は5日、大船渡市で震災がれきからセメントを作る工場を視察された。
両陛下は5日朝、大船渡市にあるセメント工場を訪問された。この工場は東日本大震災の津波で設備の7割が被災したが、2か月後に復旧した。そして、大船渡市や陸前高田市などから震災がれきを受け入れ、リサイクル処理を行い、セメントの原料や燃料を作り出すなど震災がれき処理を進めている。
両陛下は津波をかぶったがれきから塩分を除く工場などを視察され、「がれきからセメントの資源にするのですね」と、がれき処理の工程に関心を寄せられていた。
その後、陸前高田市に移動し、沿岸部の津波被害の跡地や復元されたばかりの「奇跡の一本松」を車の中から眺められた。