岩手県の被災地を訪問中の天皇・皇后両陛下は５日、陸前高田市の仮設住宅を訪問し、被災者を見舞われた。

　天皇・皇后両陛下は５日昼過ぎ、津波被害の大きかった陸前高田市に入られた。途中、車列は津波で被災した地域を通り、復元が完成した「奇跡の一本松」を望める場所では約３０秒車を止め、両陛下は車中からご覧になった。

　市内では中学校の中にある仮設住宅を訪問し、小雨の中、出迎えた約３００人の被災者一人一人に声をかけられた。夫と孫３人を津波で亡くしたという女性に皇后さまは「大変な思いをなさいましたね。暑い季節もお元気でお過ごしになって」と励まされていた。

　両陛下は５日夜、新幹線で東京に戻られる。