汚染地下水、早急にくみ上げを~規制委
福島第一原発の汚染水が海に流出している問題で、原子力規制委員会の対策チームは、地下水が地表にあふれ出る恐れがあるとして、早急に地下水をくみ上げるよう求めた。
福島第一原発の海側では、汚染された地下水が海に流出しているため、護岸に止水壁を設置した。しかし、止水壁にせき止められ、行き場を失った地下水の水位が、先月中旬から急上昇している。これについて、規制委員会の対策チームは、地下水がこのままでは地表にあふれ出る恐れがあり、早急に観測用の井戸から地下水をくみ上げるよう「東京電力」に求めた。
東京電力は、地下水が止水壁を乗り越えて海に流れ出ていることを認め、汚染水が漏れ出ているとみられる1・2号機の海側の土壌を取り囲むように新たに止水壁を設置し、対策を進めていく方針を明らかにした。