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福島県内で除染作業員の傷害事件などが急増

2013年9月5日 23:53

 東日本大震災から間もなく2年半を迎えるが、警察庁のまとめによると、福島県内での除染作業員による犯罪が今年に入って急増していることがわかった。

 宮城、岩手、福島の被災3県では、震災前と比べて犯罪の発生件数は減少しているが、福島県内では、除染作業員による傷害や窃盗などの事件が急増しているという。今年1月から8月までに福島県内で検挙された除染作業員の数は85人で、去年1年間の約3倍となっている。具体的には、作業終了後に酒を飲んでケンカをする他、業者同士が作業員の引き抜きをめぐってトラブルになるなどで、検挙者の中には暴力団関係者も含まれているという。

 警察庁は、引き続きパトロール活動などを進めて犯罪抑止に努めたいとしている。