長崎県五島市で２０日、国の重要無形民俗文化財に指定される奇祭「ヘトマト」が行われた。

　ヘトマトではまず、新婚の女性が酒だるの上で羽根つきをして、子孫繁栄を願う。続いて、全身にすすを塗った若者たちが現れ、わら玉を激しく奪い合う。祭りを締めくくるのは重さ３００キロの大わらじで、沿道の若い女性を捕まえてはわらじに乗せて揺らす。

　辺りは大きな歓声に包まれ、この一年の安泰を願った。