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2014年1月29日 23:54

iPS細胞より簡単に万能細胞作る方法発見

iPS細胞より簡単に万能細胞作る方法発見
(c)NNN

 兵庫県神戸市にある理化学研究所の研究グループは、iPS細胞(=人工多能性幹細胞)と同様の「万能細胞」を、遺伝子の操作などをせずに作り出す画期的な方法を発見したと発表した。

 この研究は神戸市の理化学研究所とアメリカ・ハーバード大学の国際研究グループが30日付の科学雑誌「ネイチャー」に発表するもの。研究チームの小保方晴子ユニットリーダー(30)らによると、細胞はいったん体の一部になると元にもどったり、ほかの細胞になったりすることができないが、細胞に特殊なストレスを与えることで体のどの部分にでも成長できる細胞、万能細胞を作る方法を発見したという。

 この方法によってできた細胞は、刺激によって、引き起こされた、多能性の、獲得(Stimulus Triggered Acquisition of Pluripotency)を意味する「STAP細胞」と名付けられ、遺伝子を操作して作るiPS細胞よりも簡単に作ることができるという。

 理化学研究所・小保方晴子リーダー「生体内での臓器再生の獲得が将来的に可能になるかもしれませんし、幹細胞化を制御する生体内での能力を理解し、がんの制御技術に結び付けられるかもしれません。STAP細胞は一度分化した細胞が赤ちゃん細胞のようによみがえる、(細胞が)若返ることを示しているので、もしかしたら、夢の若返りも目指せると考えています」

 実験は若いマウスで成功していて、今後は人の細胞への応用が課題だが、成功すれば、老化した細胞を若返らせたり、体内で臓器を再生できたりする可能性もあるということで、新しい医療技術の確立など幅広く役立つ可能性があるという。