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力出し尽くした~最高裁長官、退官前に会見

2014年3月24日 20:58
力出し尽くした~最高裁長官、退官前に会見

 最高裁判所の竹崎博允長官が今月末の退官を前に会見し、裁判員制度の今後の課題について、「裁判員の問題意識にこたえていく審理が必要」と述べた。

 竹崎長官「すべての力を出し尽くしたという思いで、心残りはありません」

 竹崎長官は、2008年から5年4か月にわたり長官を務めた。24日の会見で竹崎長官は、自らが導入に尽力した裁判員制度の現状について、「おおむね順調に運営されている」との見解を示した。その上で、今後の課題として、「法律家の考え方を裁判員に伝えるだけでなく、裁判員の問題意識や疑問にこたえていく審理が必要」と述べた。

 また、健康上の理由から定年を待たずに退官することについては、「少し申し訳ないという気持ちもあるが、この職にある限りは全力をつくさなくてはならないと考えて退官を決めた」と述べた。