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腰痛抑える貼り薬 妊娠後期の使用を禁止

2014年4月30日 21:55

 厚生労働省は、ケトプロフェンという成分を含む腰痛の炎症を抑える貼(は)り薬などについて、妊娠後期の女性への使用を禁止すべきだとして、使用上の注意に盛りこむよう製薬会社に指示した。

 厚労省の指示を受けて使用上の注意が改訂されたのは、ケトプロフェンという成分を含む久光製薬の貼り薬、モーラステープ、モーラスパップ、塗り薬のセクターゲルや、ニプロパッチの貼り薬、ミルタックスパップ、ゼリア新薬工業の塗り薬、エパテックゲルなど。

 厚労省によると、販売開始から今年1月までの19年間に、ケトプロフェンの貼り薬を使った妊娠後期の女性4人で胎児の動脈が狭くなるなどの症状が報告されたほか、妊娠中期の女性1人で、羊水が少なくなる例が報告された。いずれの例もその後、回復しているが、厚労省は、妊娠後期では使用禁止とし、妊娠中期では必要最低限の使用にとどめるべきと判断したという。