ケネディ駐日米大使が仙台市を訪問
キャロライン・ケネディ駐日アメリカ大使が13日、仙台市を訪問した。大使が宮城県内を訪れるのは去年11月以来、2度目。
今回は、大使の長男を伴った親子での訪問となった。13日午後、ケネディ大使はまず、若林区の仙台二華高校を訪問した。熱烈な歓迎を受けるケネディ大使の隣には、来日している長男のジャック・シュロスバークさんの姿もあった。
大使は以前から、日本の若者との交流を希望している。今回は国際的に活躍できる若者の育成を図る高校として文部科学省から今年3月に指定を受けた、仙台二華高校への訪問となった。
餅つきにも挑戦した大使とジャックさん。つき上がった餅に特産のずんだをからめ、宮城の味を堪能していた。
大使と会話した生徒「(Q:ずんだ餅の感想は?)おいしいと言っていた。枝豆と砂糖と塩だけで作られていることに驚いていた」
ジャックさんと会話した生徒「かっこよかったです。受け答えがすごくわかりやすく説明してくれた。楽しかった」
この後、ケネディ大使は奥山仙台市長を表敬訪問した。
ケネディ大使「今回は息子を連れて戻ってきたいと考えていました。息子にも、仙台の持つ特別なスピリットを経験してほしいと思い同伴しました」
奥山市長は、震災時のアメリカの支援に対し、改めて感謝の言葉を伝えた。ケネディ大使も復興に大きな関心を持っていて、被災者の住宅再建や被災した子供の心のケアといった課題について意見を交わしたという。
奥山市長「肩ひじ張らずに話ができる方だという一方、被災地の現状についての勉強も重ねていて、そういう確実さという印象も持ちました」
プレゼントの交換では、ケネディ大使から父のジョン・F・ケネディ元アメリカ大統領の本を、奥山市長からは仙台の伝統技法で作った風呂敷が贈られたという。