社会
2014年5月23日 18:34
今年の蚕は育ち良く…皇后さま「上蔟」作業

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皇居にある養蚕所で蚕を育てている皇后さまは23日、繭(まゆ)を作る場所に蚕を移す作業をされた。
皇后さまは23日、皇居にある紅葉山御養蚕所で「上蔟」(じょうそく)と呼ばれる、育った蚕を繭を作る場所に移す作業をされた。蚕が繭を作る場所は「まぶし」と呼ばれ、毎年、皇后さまが自ら藁(わら)で編まれたものが使われている。
宮内庁によると、今年の蚕は育ちが良いということで、皇后さまは「病気も出なかった。良かったですね」などと話しながら丁寧に作業をされていた。
皇后さまの養蚕でとれた糸は、宮中での儀式や祭祀(さいし)に使われる他、正倉院の宝物など古代の布の修復にも利用されている。