最終処分場候補地・塩谷町で大規模反対集会

福島第一原発の事故で放射性物質に汚染されたゴミのうち、栃木県内で発生した「指定廃棄物」の最終処分場の候補地に選定された栃木県塩谷町で先月31日午後、大規模な反対集会が行われた。
塩谷町で開かれた反対集会には、住民ら約2000人が集まり、見形和久町長も参加した。
見形町長「なぜ、指定廃棄物の最終処分場をこの場に造らねばならないのか。どうしても私には理解ができない」
放射性物質の濃度が1キログラムあたり8000ベクレルを超える「指定廃棄物」をめぐっては、環境省が、栃木県で出た「指定廃棄物」の最終処分場の候補地として、塩谷町にある国有地を提示した。これに対し、塩谷町は、候補地が水源に近いことなどから、白紙撤回を求めている。
環境省は今後、説明会を行い、住民の理解を得たい考えだが、塩谷町は水質保全などについて、より厳しい基準を求める新たな条例を制定するなどして、候補地選定の撤回を目指す構え。