×

ウィリアム王子「希望の鐘」鳴らし復興祈る

2015年3月1日 15:29
ウィリアム王子「希望の鐘」鳴らし復興祈る

 来日中のイギリスのウィリアム王子は1日午前、宮城県を訪れ、東日本大震災当時の様子について関係者から話を聞き、犠牲者を慰霊した。

 ウィリアム王子は1日午前、宮城県石巻市の地元紙「石巻日日新聞」の関連施設を訪問した。王子は震災当時の津波が到達した高さの跡を確認して、館内へ入った。「石巻日日新聞」は震災で輪転機が水没したのちも手書きの壁新聞を発行し続け、被災者の貴重な情報源となった。王子は実際の壁新聞を見ながら当時の報道部長に「津波が起きたとき、どのような状況だったのですか」などと熱心に質問していた。

 王子は石巻市の被災地が見渡せる高台「日和山」にも登り、亀山市長から当時の被害状況の説明を受けた。王子は市長に「今回の来日は被災地をできるだけ早く訪問することが目的だった」と話し、花を手向け黙とうをささげた。

 その後、王子は、宮城県女川町で震災後に作られた商店街を訪れ、女川の竹浦地区に伝わる獅子舞の歓迎を受けた。この商店街はガレキの中から見つかった「希望の鐘」がシンボルで、王子は住民らと鐘を鳴らして復興を祈った。