犯人の狙いは「中国株」?──証券口座“乗っ取り”で不正売買、被害は3000億円超 手口と対策は【#みんなのギモン】

そこで今回の#みんなのギモンでは、「証券口座乗っ取り…3000億円超?」をテーマに解説します。
小野高弘・日本テレビ解説委員
「政府が国民に『貯蓄から投資へ』と呼び掛けてきました。資産形成が大事だとして、利益が非課税になるNISA制度が拡充されてきました。証券口座を開く若い人たちも増えてきました」
「ところがその証券口座が乗っ取られ、持っていた株を勝手に売買されるという被害が相次いでいます。今回、不正取引の被害者から話を聞くことができました。日本テレビの情報提供サイトに投稿いただいた、60代の山下さん(仮名)です」
山下さん
「どうしたらいいかなって、落胆ばかりでした。4月17日にSBI証券の特定口座を不正に操作されまして、約2400万円(の損失)」
「あらゆる病気を治す薬を頑張って作っている(会社)。私はその会社に託したくて(投資した)。それなのに途中で売却するとは、なんてことって…」
森圭介アナウンサー
「お金を盗まれたんじゃなくて勝手に売買されたということなんですね」
斎藤佑樹キャスター
「僕の使っている証券口座のサイトからも『気をつけてください』とお知らせが来ました」
小野解説委員
「山下さんはもともとは、株を3900万円で購入しました。その株を勝手に全て売られたわけです。売却額は1500万円になっていました。たまたま口座をチェックしていて被害に気づいて、口座をストップしました」
「そのため1500万円は手元に残りましたが、結局2400万円損をしました。応援したい企業だから投資したのに、売り時ではなかったのにと、悲しい思いでいるそうです」
鈴江奈々アナウンサー
「知らないうちに売買されてしまうということがなぜ起きてしまうのか、その手口がとても気になります」