組織委会長の森氏、舛添氏らに使用中止説明

アートディレクターの佐野研二郎氏がデザインした2020年、東京オリンピックのエンブレムについて、大会組織委員会が1日、正式に使用中止を決めた。東京・港区のビルの8階にある組織委員会の会議室には、多くの報道陣が集まっている。
1日午後、関係団体のトップが集まった調整会議が開かれ、エンブレムの使用中止が決まったという。この会議には遠藤五輪相、舛添東京都知事ら関係団体のトップが集まり、組織委員会の森喜朗会長が事情を説明した。
2020年東京オリンピックのエンブレムを巡っては、佐野氏のデザインがベルギーの劇場のロゴに類似しているとして、使用差し止めを求める裁判が起こされていた。
今回の結論に至った経緯について、与党関係者によると、これまで佐野氏を巡っては様々な盗用疑惑などが浮上していたが、コンペの際、資料として提出した画像がインターネットの個人サイトなどから転用されたのではとの疑いが新たに浮上したことが決定打となり、組織委員会は1日、エンブレムの使用中止を決めたという。
組織委員会が詳しい説明を行うとしている1日の記者会見には、佐野氏は出席しないという。