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なぜ大宮の名物が「ナポリタン」に?

2016年1月28日 19:33
なぜ大宮の名物が「ナポリタン」に?

 大宮でいま、名物グルメと注目されているのが「大宮ナポリタン」です。実は、大宮は鉄道の博物館や車両工場がある「鉄道の街」。大宮ナポリタンは、その鉄道と深い関係がありました。

■まずは人気ナポリタンを試食

 大宮駅近くにある喫茶店「伯爵亭」を訪ねました。ここで人気のメニューが「大宮ナポリタン」。トマトケチャップの香りが食欲をそそります。ボリュームたっぷりの麺(めん)を、中華鍋を使って強火で一気にいため、ケチャップをからめて作ります。その味は―

 玉木キャスター「濃厚でこれぞ昔ながらのナポリタンって感じがします」

■国鉄マンとナポリタンの意外な関係

 でも、ナポリタンが、なぜ大宮の名物グルメなのでしょうか。「伯爵亭」の店主・宮城さんに聞いてみました。

 「開店当時っていうのは、ファミリーレストランもなければコンビニもないと」「国鉄マンっていうんですか、そういう方に一番好んで食べられたのがナポリタンです」

 大宮は、1885年の駅開業後、国鉄の企業城下町として発展。蒸気機関車の製造などが24時間体制で行われ、最盛期には5000人以上の鉄道マンが働いていました。そんな鉄道マンに愛されたのが、ボリュームがあって手軽に食べられるナポリタンだったのです。そのためこの喫茶店では、今でも24時間営業を続けています。

■消えつつあった大宮のナポリタンが―

 しかし、大宮のナポリタンがピンチの時期もありました。昔ながらの喫茶店がさまざまな事情で閉店し、大宮からナポリタンが、姿を消しつつあったのです。そこで商店会が、飲食店に働きかけました。すると、タイ料理店では、タイの焼きそば「パッタイ」にトマトソースやソーセージを加えた「タイ風ナポリタン」が誕生。他にも、うどん屋さんのナポリタンなど、さまざまな「大宮ナポリタン」が誕生しました。決まり事はたったひとつ。埼玉県産の野菜を一種類以上使うことです。

■現役鉄道マンの声は―

 大宮の現役鉄道マンに「ナポリタン」についての話を聞きました。ナポリタンは、鉄道マンの“絆”の象徴だといいます。

 50代現役鉄道マン「先輩方に連れられて、ここのお店がいいですよとか」

 30代現役鉄道マン「夜勤明けの朝の早い時間帯とかに、喫茶店とかで、先輩にごちそうになると、その習慣を引き継いでいくっていうことだと思うんですよね」

 日本の鉄道の発展は、大宮のナポリタンにも支えられていたのかもしれません。

詳細情報はOha!4ホームページをご覧下さい
http://www.ntv.co.jp/oha4/research/75492.html