明治が「カバくん」使用差し止め申し立て
明治は、新たに発売されるうがい薬のキャラクターが長年パッケージに使用している「カバくん」に似ているとして塩野義製薬の子会社などに使用差し止めを求める仮処分を東京地方裁判所に申し立てた。
明治は「イソジン」ブランドのうがい薬を50年以上国内で独占的に販売してきた。しかし3月末で「イソジン」を開発したムンディーファーマとの商標ライセンス契約が終了するため、4月からはこれまで使ってきた「カバくん」のキャラクターをいかしたまま、これまでと同じ成分のうがい薬を「明治うがい薬」という新たな名称で販売する予定。
しかし、ムンディーファーマが4月以降に契約を結んだ塩野義製薬側が新たに販売する「イソジン」のパッケージに使われるキャラクターが「カバくん」に似ているとして明治は9日、ムンディーファーマと塩野義製薬の子会社に対してこのデザインの使用差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。
塩野義製薬側は「流通と販売のみを担当しており、デザインの件はムンディーファーマにお任せしている」とコメント。ムンディーファーマ側は「検討中のデザインは専門家と準備してきた。予定通り4月に発売する」と話している。