改正ストーカー規制法が国会で成立した事を受け、警察庁は１２日、全国の警察でストーカー対策を担う課長を集め、被害者の安全確保の徹底を指示した。

　「改正後の法の規定を積極的に適用し、迅速な取り締まりや被害者保護につとめていただきたい」－会議の冒頭、警察庁の種谷生活安全局長はこのように述べ、ストーカーの危険性を踏まえ、被害者の安全確保のために積極的に禁止命令を出したり、検挙したりするよう指示した。

　東京・小金井市で芸能活動をしていた女子大学生が、ファンの男に刺された事件をきっかけに、今月６日、衆議院本会議で可決・成立した改正ストーカー規制法では、新たにブログやツイッターなどのＳＮＳで、執拗（しつよう）にメッセージを送る事をストーカー行為としたほか、罰則が強化されている。

　改正ストーカー規制法は、一部を除いて来月３日に施行される。