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2017年1月12日 22:44

三島由紀夫の肉声テープ発見 自殺9か月前

三島由紀夫の肉声テープ発見 自殺9か月前
(c)NNN

 作家の三島由紀夫が自殺する9か月前に受けたインタビューの肉声の録音テープが保管されていたことがわかった。専門家は、「未発表の資料で、非常に貴重」としている。

 三島由紀夫は1970年の11月に、東京・市ヶ谷の自衛隊で割腹自殺していたが、インタビューはその9か月ほど前にイギリスの翻訳家ジョン・ベスター氏から受けたとみられる。およそ1時間20分にわたって録音されていて、そのテープがTBSのロッカーに保管されていたのが見つかった。

 肉声テープ「憲法9条ってのは全部いけないって言ってるんじゃないんです。つまり人類が戦争しないというのは立派なことです。平和を守るというのは立派なことです」「(9条の)第2項がいけないんでしょ。第2項がとにかく念押しの規定をしてる」「念押しをしてきてるのをですね、日本の変な学者が逆解釈してね、自衛隊を認めてるわけでしょ」「ぼくは大嫌いなんですよ、そういうことが。ぼくは人間をごまかしてね。そうやって生きていくということが耐えられない」

 三島由紀夫はインタビューで、憲法や文学などについて語っているほか、自らの文学の欠点を油絵に例えるなどして幅広い話題について持論を展開している。

 録音テープを聞いた三島由紀夫文学館特別研究員の山中剛史さんは、「率直な語り口で自らの欠点を語るのは見たことがなく、新鮮で興味深い。未発表の資料で非常に貴重」としている。