麦畑の“巨大な穴”原因を調査 つがる市
青森県つがる市の麦畑に突如現れた巨大な穴。穴が開いた原因を探るため、畑の所有者が何か埋まっていないか調査を行った。
作業は31日午前9時過ぎからつがる市稲垣町の小田桐賢一さんの麦畑で始まった。穴の中に何か埋まっていないか確認するため小田桐さんと家族が重機を使って少しずつ土を掘り起こす。
畑を所有する小田桐賢一さん「まだ始まったばかりだから。(隕石(いんせき)が)出ればいいですね」
巨大な穴は上空からの落下物によって開いた可能性が高いとみられており、作業の前には天体の観測などを行っているNPO法人の関係者が視察に訪れた。畑には地元の人たちも大勢集まり、作業を見守った。
近くの人「なんか出てくるかと思って期待して今来た」
作業開始から2時間が過ぎても何も見つからない。
小田桐さんの長男・仁義さん「これだと思ったら硬い違う土だったりとか」
穴の深さが4メートル近くになったところで、これ以上掘っても何も出てこないと判断し、最後の望みをかけて掘り出した周りの土を丁寧に確認する。しかし…。
畑を所有する小田桐賢一さん「『つがる隕石』なし!残念だ!」
穴の中から何も発見することはできなかった。
NPO法法人、日本スペースガード協会・浅見敦夫副理事長「もう少し丁寧に掘ってみたかったかな、時間をかけてね。ですから天体の衝突跡なんだろうなとは思いますけども」
畑を所有する小田桐賢一さん「取材とか受けて騒がしかったけど、夢とかロマンとか楽しかったですね」
麦畑の中に突如現れた巨大な穴は専門家から隕石の可能性があるという見方も示され、この数日間、県内外から注目されてきた。作業を終えて掘り起こした土は穴に戻された。どうやって穴が開いたのか、謎は解明されないままだ。