中学教師57%が月80時間超の時間外労働
公立中学校の教師の6割近くが、過労死の目安とされる月80時間を超える時間外労働をしていることが、文部科学省が行った全国調査でわかった。
文部科学省は去年、全国の公立の小中学校で勤務する約2万人の教師を対象に、勤務時間について10年ぶりの調査を行い、結果をまとめた。それによると、中学校の教師の57%が、過労死の目安とされる月80時間を超える時間外労働をしていることがわかった。理由として、土日の休日勤務が10年前の倍以上になっていることが挙げられ、文部科学省は、土曜授業が始まったことや部活動が盛んになっているためではないかと分析している。
平日1日あたりの勤務時間はどの世代も10時間を超えていて、特に若い世代ほど負担がかかっている傾向がみられる。部活動の活動日数は平均週6日が半数近くに上り、休みを設けずに毎日活動している部活動も15%あった。部活動は教師が必ずしも指導の義務を負うものではないと位置づけられていて、文部科学省は部活動に休養日を設けたり、外部指導員の配置を促す方針を打ち出している。