前川前次官「乱暴な政策決定が行われた」

加計学園をめぐる問題で、文部科学省の前川喜平・前事務次官が日本テレビの単独インタビューに応じた。去年、政府が認めた獣医学部設置について、「必要な手続きを踏まず、乱暴な政策決定が行われた」と批判した。
前川前文科次官「内閣府がステップ踏まずに乱暴に進めていることが問題だったんです。総理と加計理事長がどういう関係かというのは知っておくにこしたことはないが、知ったからといって本来、政策決定に影響があってはならないはずなんで」
前川・前次官は、政府が、獣医の需要を推計せず、2018年4月の開設ありきで検討し、特区での獣医学部を認めたと批判した。また、事務次官としてなぜ反対しなかったのかとの批判については―。
前川前文科次官「10月の下旬から11月にかけて急転直下に決まっていったと。それは政治の判断だということで、これはもう行政官のできる範囲を超えてしまっているという認識でしたね」
前川・前次官は、内閣府からは決定を急ぐ理由について、「総理のご意向だと聞いている」などとしか示されず、「乱暴な政策決定だった。これを国民が知るべきだと思い、証言を始めた」と話した。