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“萩生田副長官の発言”文科省に新たな文書

2017年6月20日 12:10
“萩生田副長官の発言”文科省に新たな文書

 松野文科相は20日、加計学園の獣医学部開設を巡り「萩生田官房副長官の発言概要」との文書が新たに省内で見つかったとして公表した。

 松野文科相「同一内容の文書が専門教育課の共有フォルダーで確認された」

 新たに公表された文書は「萩生田副長官ご発言概要」と題されたもので、去年10月21日に萩生田副長官が文科省の局長と面会した際の発言として、「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」などと記されている。また「和泉補佐官からは農水省は了解しているのに文科省だけがおじけづいていると言われた。官邸は絶対やると言っている」などとも記されている。

 松野文科相は会見で、19日夜から文科省内で調査した結果、担当課の共有フォルダーに存在が確認されたと説明した。一方で、文書は個人の備忘録であり、副長官の発言だけでなく、担当する文科省の局長の発言や、担当者の個人的な情報もふまえ作成したとして、萩生田副長官の発言でないものも一部含まれていたと説明した。

 文科省ではこれまで「官邸の最高レベルが言っている」などと記されたものなど14の文書の存在が確認できたとして公表していたが、今回公表された文書は明らかになっていなかった。